PROJECT STORY

利用者数1,000万人。プリ画取得サイト『ピクトリンク』がWebサービスの新しいあり方を提示する。

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コンテンツ・メディア第1事業部 副事業部長

『楽プリショット』のディレクターを務め、現在の『ピクトリンク』へと導いた立役者。現在はプロデューサーとして、スタッフの編成、企画の方向付け、進行管理や予算管理に注力。“プリモ”導入においては、自らがモデル事務所との交渉役を担った。

コンテンツ・メディア第1事業部 企画部

“プリモ”の発案者。『ピクトリンク』は現在、サイトチームとアプリチームとに大別され、前者のディレクターを務める。“プリモ”に関する様々な企画を練り、実施する一方、課金を促すための各種施策など、利用者の継続率向上に取り組んでいる。

はじまりはケータイサイト向け『楽プリショット』から。

フリューでは現在、モバイル端末向けの様々なWebサービスやアプリを展開している。流行に関心が高い女性向けのまとめサイト『curet(キュレット)』や、カラーコンタクトの通販サイト『Mew contact(ミューコンタクト)』など、自社が熟知する“ガールズトレンド”を踏まえたサービスが中心。それが他社との差別化にもつながっている。
なかでもフリューのプリントシール機(プリ機)で撮影した画像(プリ画)を、サイトを通じてスマートフォンで取得、閲覧できる『ピクトリンク』は、2016年4月現在で利用者数1,000万人。月間のページビューは1億を超えるまでに。
ピクトリンクの前身は2002年にリリースされた『楽プリショット』。プリ機で行う画像加工をケータイで実現させた。同サービスを企画・運営し、現在の『ピクトリンク』を担当するプロデューサーは、次のように振り返る。
「当時、ケータイにカメラ機能が搭載されるようになり、女子高生も互いに写真を撮り合って楽しんでいました。そこで、プリ機で撮ったプリ画をデジタルデータとして1枚を無料、それ以上は有料で提供し、ケータイで画像加工をできるようにすれば、ユーザーの満足度をより高められるのではないかと考えました」
結果、これが見事に的中。さらに女子高生の間では流行り廃りが激しいことを踏まえ、女子高生に定期的にグループインタビューを実施。ニーズやウォンツを的確に拾い上げ、ユーザーインターフェースの改善や機能の追加へとつなげた。こうして新し物好きの女子高生を飽きさせることなく、『楽プリショット』を根付かせていった。

「SNSにプリ画を投稿したい!」。

『楽プリショット』が浸透していく一方で、ケータイも進化していった。3Gケータイが普及し、パケット定額制が導入されるようになると、金銭感覚にシビアな女子高生の間でもブログなどのSNSが浸透。これを受け、「SNSにプリ画をアップしたい!」という声が高まった。さらにスマートフォンが女子高生の間にも徐々に普及しはじめたことを機に、『楽プリショット』は2011年12月に『ピクトリンク』へと生まれ変わることに。プロデューサーは、次のように解説する。

「『ピクトリンク』では、フィルター、フレーム、スタンプといった画像加工機能はそのままに、ダウンロードしたプリ画をトリミングしたり回転させたりといった、シンプルなツールを充実させました。また、トップページのデザインを簡素化することで操作性を高め、そこに映し出されるプリ画を際立たせるよう工夫しました。そしてこれは現在にも通じることですが、SNSとの連携をスムーズにすることによって、FacebookやTwitterへのプリ画の投稿を簡単にしています」
スマートフォンもケータイも、画像がより鮮明に、美しく表示されるようになった。『ピクトリンク』も、ユーザーインターフェースにおいてわかりやすさや使いやすさを実現。この2つの相乗効果で、キレイなプリ画を楽しめる『ピクトリンク』は、女子高生の必需品になっていった。

プリが大好きなモデル、略して“プリモ”の登場。

『ピクトリンク』は女子高生のこころをとらえた。それを決定付けたのが、“プリモ”の導入。企画した担当ディレクターは、次のように明かす。
「女子高生は今も昔も“かわいい”が好きで、かわいい女性を見るのが大好き。とくにファッション誌に登場する“読モ”に強い興味を抱き、読モのブログがすごく見られている現実がありました。だとすれば、プリが大好きなモデル、略して“プリモ”を『ピクトリンク』に登場させ、そのプリ画を閲覧できるようにすれば、女子高生の共感を集め、『ピクトリンク』をもっと楽しんでもらえるのではないかと考えました」
ディレクターの読み通り、“プリモ”は女子高生の支持を集めた。

さらにその存在によって『ピクトリンク』の知名度も上がり、マスメディアをはじめ、若い女性をターゲットにした商品やサービスを手がける企業の目にも留まるようになった。
そこでディレクターは現在、“プリモ”を登場させる各種イベントを企画、実施することで、『ピクトリンク』のコンテンツ充実を目指す。一方で、新たな取り組みとして『ピクトリンク』を媒体としたタイアップ広告の集稿にも着手。収入を自社の利益へとつなげることはもとより、例えば化粧品会社やアパレルメーカー、女性ファッション誌などと組み、“プリモ”とのコラボレーションを実現することで、女子高生に限らず若い女性たちの間に新たなトレンドを生み出す。そんな仕掛けができないかと、湧き出るアイデアを企画書へとまとめている。

女性にとって“楽しい”ということの本質を理解するために。

ディレクターは笑顔で話す。利用者数1,000万人という影響力のあるWebサービスだからこそ、新しいことや楽しいことに次々と取り組み、それを多くの人に提供したい。そのためには仕事だけでなく、プライベートも充実させることで、まずは自分自身が女性にとって“楽しい”ということの本質を深く理解していきたい。
「フリューは、ワークライフバランスを保つことを大切にする会社ですが、私自身、“リア充”なくして“女子力”は磨けないし、“女子力”なくして “ガールズトレンドビジネス”に貢献することはできないと肌で感じています。だから長期休暇には人気の海外スポットに出かけ、週末も色々なイベントに参加するなどして、“楽しい”を追求しています」
さらにプロデューサーも、次のように言葉を添える。
「フリューにとって、女子力の高い若い社員たちは主戦力。それは感度の高い女性の感性を上手く形にして、素早くマーケットに届けられる仕組みが社内に整っているからです」
実は『ピクトリンク』は、フリューという会社を端的に物語っている。若い人がもつ感性やひらめきが新しいサービスを生み出し、知性と経験がそれをビジネスとして拡大、定着。そのよりどころとなっているのが高い技術力であり、こうした総合力がユニークで画期的なサービスの源泉となっている。